Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

ボディーシャンプーの私的効用 

 空気が乾燥しまくっている。たぶんフランスに限らず欧州各地、四季を通して似たようなものじゃないかという気はする。プラス、欧州の水に石灰質が多く含まれていることは、水の項で既に書いた。シャンプーやせっけんにはそれらを分解する酵素が入っているというハナシ。

 ボディーシャンプーが切れたので、今日モノプリ(大型スーパー。よくガイドブックにも『お土産はここで買いましょう』なんて書いてある)で買ってきた。私のお気に入りはSanex のノーマル肌用。日本人なら、フランスにいればオイリー肌の人は普通肌に、普通肌の人は乾燥肌に、ということになる。もともと日本に居る時から普通肌~ちょっと乾燥気味かも、ぐらいで殆どお手入れなどしない私。何かつけようものならべとべとして気持ちが悪い。敏感肌ではないが、キメが細かいと言われるタイプ。キメってなんなのか、未だによく分からない。かわいいとか美人だとか言われたことはどうも記憶にないのだけれど、キメだけは何故か決まって「細かい」と評される。きっといいことなんだろう。そんな私でも、さすがに乾燥肌用のものではきつすぎ、敢えてノーマルを選んで、だいたい正解。

 モノプリの品ぞろえは結構圧巻だ。ボディーソープにしろ、シャンプー・リンスにしろ、これでもかと、色んな種類、いろんな香りのものがある。マツキヨや雑貨好きにはたまらないだろう。

 匂いを嗅ぎ、いくつか試しに購入した結果、フランスのボディーソープは概して「アーモンド/バニラ系、甘めの香りが多い」ということだ。どう見ても10代、20代前半の若い男の子たちが、すれ違うたび甘くていい香りがする。香水みたいな嫌らしさでなく、あくまでさりげなく、清潔な香りがほんのりと続くので、私はてっきり洗濯物(つまり洗剤)だと思っていた。ボディーソープだったのだ。代表的なのは『Les Petit MARSEILEAES』(レ・プティット・マルセイエ)というシリーズ。セーラー服姿の男の子が腰かけて足をぶらぶらさせているイラストがかわいらしい。フランス人ならだれでも一家に一本(かどうかは知らない。あくまでイメージ)、という代名詞的ボディーソープ。種類と香りが豊富なので選ぶのに迷いそう。私はスタンダードなミルクタイプを手洗い用に、アーモンドの香りをボディーソープに買った。そのうち甘あま~では飽きてくる。たまにはスッキリさっぱりしたい、という日のためSanexを購入。EU産となっているがHPを見るともとはアメリカ発。コマーシャル映像のセンス良し。

 コストパフォーマンスがよい(だいたい小さいものなら3ユーロ以下)ので、香水など容易に手が出せない海外節約生活中でも、ちょっとした気分転換になる。ささやかな朝の楽しみ(今日はどの香りを選ぼうか)があると、人生の幸せ度もほんのちょっぴり違ってくる。人によっては、今朝のバゲット選びだったり(ノーマルか、それともトラディションか)服や、靴や、ピアス選びだったり、その日一番にアイポッドで聴く音楽だったりするわけだけれど、ボディーソープの香りという目に見えない楽しみも、まあ悪くない。

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