Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

Pese personne (ペゼ・ペルソンヌ:体重計) 

 Beyonce(ビヨンセ)を聴きながらこれを書いている。20時過ぎの、真夏日みたいな西日の照りつけるパリの部屋。カーテン閉めても暑すぎる。7月、8月はどうなってしまうんだ?今朝は、3月初めのまだ春もやって来ない寒々しさといっても過言ではなく、しとしと小雨が降ってるあり様だったのに。もちろんベネトンのぶ厚いダウンジャケットを羽織って出かけ、夕方17時、ダンスを終えて(サウナも終えて)外に出たらこのあり様。ほんとうは踊るほうの体力が不完全燃焼だったため、20時半からのスタジオレッスンに出ようと思っていたが、ジブチ並みの(注:アフリカです。行ったことはないが縁あって論文を書いたことがある。夏の気温は50度。夏は蚊とかハエとか皆無らしい。暑すぎて生息できないのだ)日射にくらくらと来て、さっさと寮にかえることを考える。

 朝一番で行った17区(わりと高級住宅街に近いほうの)の歯医者さんは、住所だけ持って行ったけどまったく建物が分からず、駅のすぐそばのはずなのにロータリー付近をまるまる30分歩いてやっと辿り着いた。スマホ持っていないからなあ。助手のおね~さん(もちろん若いフランス人だ)がとっても親切に対応してくれて、わたしの窮状をきくと、(そらナイチンゲールに見えたさ)最短で予約を取ってくれた。・・・・って、7月の中旬?一か月後なんですけど。それまでほっといて大丈夫なんでしょうか。ダメっぽいから、意を決してこうして歯医者へ予約を取りに来たわけなんだけれど・・・。まあフランスの歯医者は予約2カ月先っていうからなぁ。もちろん24時間の「緊急」歯科はある。でもそこは本当に「緊急」で、行ったら抜かれておしまいらしい。それと、こちらの歯科診療システムって、日本みたいにマックス15分で小刻みに患者を入れ、次は一週間後、とか4日後、とか頻繁に何度も通うようなものではないらしい。基本、ひとり一回、一発勝負。それでダメなとこ、ぜえええんぶ、やっつけちゃうらしい。まあいいや「バカンス明けで9月です」とかニッコリほほ笑まれなかっただけ。ぎりぎりセーフで夏前に駆け込んだって感じだ。残る心配は、お金、それだけである。

 その後、例の登録を見送ったダンス学校へ。だって3通メール出しても何の返事もなく、入学登録期間は昨日で終わり、さらにメールを出しても反応なし。何なんだ?と思って、そりゃあ一応、(半分けんか腰だけど)セキュレタリア(事務)へのりこんでみる。おお、お偉方お揃いで。そしてみんな私の問い合わせはちゃんと読んで、内容は知っていた。こら。直接、説明を聞きに行った甲斐があった。何故なら、この学校では、お金云々、年齢云々の問題じゃなく「学生ビザが降りない」ことが判明したから。EU圏外の、ことにアジアの、しかも30代には。可能なのはEU内25歳までだってさ。じゃあ早く言ってよ。だから受ける前に3通もメールで問い合わせてたんじゃん!!「大丈夫よ40歳の生徒もいたんだから」とか言ってオーディション受けさせたくせに・・・。くそっ。

 悔し紛れに今日こそ、体重計を買いに行く。3度目、いや4度目の正直である。Fnac2店舗みてなくて、「ネットにあるじゃん」って言ったら、それは通販だけ、店舗では販売していないのよと言われ、オテルド・ヴィルのBHV(総合百貨店。実は結構好き)に行ったら、買おうと思った23€の商品がちょうどなく、入って来る予定もないという。あとは19€の趣味のわる~いやつか、99ユーロの何故かわけわからず高い商品か。こうなりゃ別の店に行く、パリ市内で絶対に今日買えると保障する場所を今すぐ教えろ、と脅迫した。するとギャラリーラファイエットに行けというではないか。仕方ない、バスを乗り継ぎラファイエットへ。すると99ユーロがワゴンに1つしかない。同じセリフで問いただすと「目の前のプランタンへ行け」4階のリネン売り場に申し訳なさそうに「携帯用体重計」なるものが30%オフで売っていた。旅行なんかに持って行くんじゃありません。今、部屋で使うフツーのが欲しいんです。すると「モノプリ」(チェーン系スーパー)へ行け。最終的に、私は自らのあたまで、「免税店はどうだろう」、と思い至った。市内には幾つかの「duty free」ショップがある。カメラ、パソコンはもちろん、何故か洗濯機だの冷蔵庫だの、家電用品が大層充実して並んでいるのを何度か見かけた気が・・・。

 いやあ、そしてついに!!西日照りつけ始めた本日夕刻、repuburic広場にて念願のPese personne(体重計)を手に入れましたよ!!これがナント、今までフナックの通販ページなんかでチェックしていたどれより、一回り小さくて、柄がついていなくて、シンプルで、薄くて軽くて、しかもお値段たったの9ユーロ!表示がポンドしかない、とかだったらどうしようかと思ったけれど、ちゃんとキログラムが出るではありませんか。しかも仕様をちゃんと確かめたけれど(しかも4言語対応。こういうとき、ああ、欧州内に住むってこういうことなんだな、と思う)

Electronique - Ecran LCD       電子機器 - 液晶ディスプレイ
Portée 150 kg - Graduation 100 g    100グラム~150キロまで対応 
Indicateur piles faibles et surcharge     低バッテリおよび過負荷指標
Plateau en verre trempé 6 mm     強化ガラス 6ミリ

 (訳、どう?間違っていないでしょうか・・・注:仏語テストに落ちた後遺症)

あんまり安いと不安になっちゃうけど、私としては体重だけ計れて邪魔にならないシンプルなものが欲しかったから、うれしい買い物だ。これは留学生のみなさんとか、在仏期間が何年、と予め決まっていて、所持する家電品の数は増やしたくないけど、体重計ぐらいはそんなに高くないの一台、健康管理のために欲しい、なんて単身者の人にはおススメのモデル。表示も大きくて見やすいです。

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