Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

Sherlock Seison 2 Episode 2 :Les Chiens de BASKERVILLE BBCシャーロック2-2ハウンド 【その2】 前半感想

★途中まで仏語吹替えで観ていたためタイトルもそれで。

 事件がないためいらつきまくり、ハドソンさんにまで八つ当たりするシャーロック。短く、力強く221Bのインターフォンが押され・・・≪あの鳴らし方は≫ジョンと声を揃え「依頼人だ!」英語ならクライアント、仏語で「アン♪クリヨン」――聞いて凍りついた私しかもびみょ―にずれてるし。このドラマを仏語で聞く違和感がじわじわと。だって歌うみたいに、踊るみたいに、カワイイ発音で「アン♪クリヨン」だと?ああ、仏語は愛と芸術を語るにふさわしい「感情」の言語であり、推理と分析、「理性」を語るにはやはり英語でないとダメなのでは

★録画TVを途中で切るSH.つまらなそう(アンニュイ=退屈)。7%のヤク(タバコ)が切れているから。ちなみに朝食は「プチ♪デジュネ」シャーロックがこの発音してると思うと悪寒が・・・拒絶反応出てきた。(笑)

 「アン♪クリヨン」(依頼人ヘンリー君)の話を聞く二人の対応、表情がまず見どころ。前回マイクロフトが、言うこと聞かないで服を着ないシャーロックの前で(私は)「お母さん役だ」と言うシーンがあったけれど、今回221Bで暴れる12歳児シャーロック君を諭すジョン、このシーンに至ってはもう既に「お父さん役」じゃないか!?

★言語選択『仏語』にアデュー(永遠の場合の「さよなら」)しようと思ったのはシャーロックがタクシーに乗り込み「パティンドン駅まで」=「ア・ラ・ガール・パティンドン♪」と言った時。絶句。どこのお国の、どこの駅ですか王子様、的な・・・お菓子の国へ旅立ちそうな勢い。もうシャーロックの知的・理性・頭脳派イメージがボロボロに崩れそうで、ついぞ言語『英語』に切り替えた。最初からそうすればよかった・・・。無駄な抵抗を(笑)

★シャーロックがダートムアに向かう途中運転している~~~しびれる~~~。

 ベーカー街ではいつもタクシー後部席だから。その上、私は車を運転している男にヨワイ。(紳士小物にも弱い)ああもうくらくら・・・ヤバイ、ただのファンブログとなりませんよう、自制あるのみ。

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★SH「あれは何だ」JO「地雷源だ」――アンタが

 仁王立ちシャーロック、何の映画か(笑)。まあ恐怖に挑む前の精神統一、見えない敵への宣戦布告シーンか。

 職務に忠実なジョン、殆ど小十郎状態。「梵天丸もかくありたい」を果たしてSHに言わせることができるのか(翻訳=本心を側近に打ち明けさせることができるか)本日の宿に到着、ジョンの視線に「さむいな」と一言襟を立てるシーンが個人的に好きだが、ジョンには「何か隠してまたクールな真似しようとしてる」としか映らなかった。だから後半のセリフに繋がるわけだが。

★21世紀BBCお決まりコード、キタ~~。チェックインする際、宿の主人に「すまんな、ダブルの部屋が空いていなくて」――。

★ジョン「地図のどくろのマークは何?海賊?」――これ、前回の話のラスト、カフェでマイクロフト談「弟は昔、海賊になりたがっていた――」の「受け」と見たら、深読みし過ぎかねえ?(笑)×3

 何かを見つめセクシーな横顔のシャーロック。(今月のデスクトップ行き間近だ・笑)ハウンドを見たフレッチャーの話を込みした彼、本人の前でちょっとした演技をする。これは正典でもよくホームズが容疑者や情報源に対して使う技です。相手を怒らせ、本音を吐かせてしまうという――正典『ブルーカーヴァンクル』などで使用済。

「賭けをしてたんだ」――ジョンにしても、既にSHが「いま何を企んでいるか」を察知し状況判断、自分に必要なポジションを割り出す能力はさすがの軍隊仕込。彼が右腕に置いたのは(ごめん、ひどい言い方して)こういう男なのだ。ちゃんと悔しそうに50ポンド負け金を払っているシャーロック。天才は演技も細かい(笑)

「That’s an order, Corporal.(これは命令だ)」ああそうなんだよね。「大尉」の命令には、伍長は天地がひっくりかえっても絶対服従か。このカード、使ったな~ジョン・・・シャーロック(ここでは『優先度・最高レベル』のホームズ様)ジョンの自演が、今回すごく嬉しそうなんだよね。

★23分――「なまったものだ、マイクロフトも」。物語ではあらゆる行動を起こす際、人物に「時刻チェック」させるのは基本。(記者の実生活でも基本!)ゆえに男はいい腕時計を持たなくてはならぬ。(と、私は勝手に思っている)――ブルーベルのウサギ~ジョンの表情~セキュリティー侵犯~の一連の映像編集は秀逸。視聴者のドキドキにストップをかけない。

★博士から携帯番号もらった時の会話、英語が私にとって「外国語」であるがゆえに「あれ?」と私はピンと来ていた。まさかこの点がただの「違和感」でなくストーリー上の重要な意味を持つものとは!また後ほど。

★Jo:今回はやめて欲しいね、意味ありげな顔をしたり、コートの襟を立てたりするのをだ。SH:してる?JO:してる、の二人。恋人みたい(笑)茶化さず真面目に感じるのは、脚本上ジョンはここで事実上「同僚(右腕)宣言」したわけだ。

★「金持ち」ヘンリー君のお家へ。砂糖は2個ね❤シャーロックがマグカップで珈琲飲んでる~。また悪いこと企んで、にっこり微笑んでる~。少年みたいで可愛い。

 来月のデスクトップ行きだな。

★現場でジョンとはぐれた隙、ヘンリーと二人、魔の犬をみちゃったSH。暖炉前の息つかせぬ名演技へとレッツゴー!コメンタリーでゲイティス監督が言ってたけど、ここはワンテイクだったって。脚本ですごい長いセリフを書いてしまったのに、ベネディクト、ゴメンって。

 

 ジョンも最初はSHのフツ―じゃない様子に気づかず喋っているのだけれど、おかしいと気づくにつれて次第に「お父さん度」が増して「今までの成果を確認しよう」と落ちつかせ、情報を整理させたり「もっと冷静になろう、いいか?君ともあろうものが・・・今わかっている事実を元に考えよう」ってもう殆ど主治医かお父さん3人分ぐらい(笑)。そう言われるたび、ますます意固地になるSH「不可能を除外した後に残ったものが、あり得ないようでも真実だ」キタ~!正典シャーロックホームズの名言!『When you have eliminated the impossible, that which remains, however improbable, must be the truth』だ! 

 感情とは縁をきったはずなのに「怖いんだ」――僕は震えている。ハイ、もう脚本家の言うとおり、恐れる主人公、百変化!彼の顔がころころ変わるだけでなくセリフは多く、その合間のジョンの反応も入って。あとコメンタリー情報追加として、SHにけちょんけちょんにされる後ろの席の男の着ている「趣味の悪いセーター」を探すのが大変だった、とか。ウエストハイランドテリアの犬にウイスキーと名付けるその感性も一体・・・(笑)

「理性で考えろ」ジョンにいわれているよ!グラスをもつ震えあたりから、ジョンの目もかわってJO:「気持ちを乱されたんだよ、真っ暗で、怖かったから」SH「僕が?僕はどこも悪くない!」父親と12歳の息子だ。

★「友達の気遣いなんて要らないよな」「僕に友だちは居ない」――「なんでかな」 あ~あ。また夫婦喧嘩。

★シャーロックの差し金でモーティマ女医を口説きに行くジョン。

★翌朝、岩の上仁王立ち孤高の天才シーン再び。

 ここからヘンリー君邸宅内まで、しばらく朝の光に包まれるシャーロックが続く。ベイカー街ではだいたい行動は夜だし犯罪捜査は表立っては出来ないから、画面的に暗いシーンが多いけれど、なんとまあ朝のすがすがしい光の中がくっきると浮かび上がらせる天才の横顔よ!!お肌きれ~。モー二~ング、とヘンリー邸をご機嫌で訪問するSH、まあこの人がジョンに言わずひとりで行動する際は、なんかしら裏があるわけで、視聴者も彼が何を目的にしたか、バッチリ拝見。天才は用事がすんだら気が変わるのも早いの。珈琲はヤメだ。

  

 神々しき光の差し込み具合と作り笑顔が眩しい。

★そんなわけでジョンとの見せ場シーン、教会前。SHが彼のあとを犬みたいにキャンキャンついて言って、ジョンが冷たくするものだから思わず「ジョン!」と大声出しちゃう。本心も1割ぐらいあったりして。

  

 せっかくの名台詞「友達は居ない、ひとりを除いては」を涙ぐんで言ったところで動じないジョン。いつもの手口だぐらいに思っているのかな。突然シャーロック、「君は自ら輝かないが光を与える伝道師としては最高だ!!」

   

★レストレード警部登場。マイクロフトの差し金だ。SH二人がジョンとグレッグと名で呼び合ってるのにピンときた様子。「兄に調教師として送り込まれた、だからグレッグとか名乗っているんだ」JO「いや彼の本名だよ」SH「えっ」――この時のレストレードの悲しそうな顔と言ったら。本名すらあのSHには知られず、マイクロフトの犬としか思われていなかったんだ、と「チーム・SH」(主将:マイクロフト、副将:ジョン)の主要メンバーとして寂しそう・・・。

  グレッグが妖しい宿の帳簿を調べている間、SHはジョンに「僕が淹れた」珈琲を差し出すわけだ。明らかにおかしいがジョンは仲直りのしるしかとまあ飲んでしまう。まあこの一連の、シャーロックが空コップの中身を確認して外に出ていくまでの動作、演技の一つ一つに優秀賞をあげたい・・・(笑)

 JO「来てくれてシャーロックも喜んでいるよ」レストレード(グレッグ)「馴染みの顔があると、安心するんじゃないか?あいつって・・・ほら・・・」JO「アスペルガー??」ここがどうも日本放映ではカットされてたらしいという情報が。でもはっきり聞き取れる発音で医者のジョンが言ってるし。 「は~い、兄さん元気?」ご機嫌声で次の作戦の根回しに入るシャーロック。許す。

 長くなりそうなので前半戦終了。後半感想は同タイトル記事【その3】へ

           -----------------To be continued