Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

Sherlock 3-2 『 The Sigh of Three:邦題: 3の兆候』 結婚狂騒曲・先走り推理編 その3 僕たちの事件簿&絶対的権力者、兄マイクロフト

  感動のスピーチは一転『ジョンの笑える話』へ。ブログから各種事件紹介と続き「血まみれ近衛兵事件」へ。 

Sherlock (S3) - sherlock Photo Sherlock (S3) - sherlock Photo

 ・・・・(絶句)。この病んだ背中見た時、どこのビョーキのお子さんかと思いましたよ、シャーロック・・・。一人ユーチューブで頑張ってお勉強したのね。そのうち、99のたたみ方について論文書くのね(笑)

「新しい事件けしかけてあげないと――」ジョンをしかけるメアリー。もう一人彼女が同時進行で手の中で転がしてたのがSH。ん?ちょっと恐ろしい女かも? 

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『血まみれ近衛兵事件』

 

 *シャーロック、ベインブリッジ依頼の件で近衛隊の詰め所に潜入した時、いつもの紺色マフラーが「完全なる紺」だった。(写真上確認とくに右)あれ?黒と紺のチェック柄の時もあるよね?アップで非常によく分かるのだが、質感もかなり異なってシルクっぽい「紺」。珍しい。3-1で「僕、コートいっぱい持ってるんだ」って(身代わり死体に着せた)タネあかししてたが当然マフラーもいっぱい持ってる?(萌え度★4つ★★★★)

*Sh「おしゃべりしてるんだ」一生に一度聞けるか際どい貴重なセリフだったのに――気がつけば⇒

 

*『Nurse!』「ナース(看護師)??」「マフラーで止血を!」「救急車、救急車を呼べ!」これ全部命令形。ジョンの機敏でカッコいい見せ場。この世に何人使えるか分からない<SHに命令形>。戦場での医師としてのとっさの行為が。ここコメンタリーあったら聞きどころなんだけど!ジョン、大真面目にカッコいいよ!(いつもコミカルな役回りだけに画面を通し、本人に伝えてやりたくなる)

 後半、あと2度ほどジョンの「ガツン!」シーンがある。惚れ直すならこの回で。ただ、手放しで喜んでいられない。ジョンを相対的に男前に見せている、この度のSHの深刻な精神状況については、続くブログ記事にてじっくり検証。

*SHスピーチ「ジョンなら毒殺なんて簡単です」――ハウンドの犬でリハーサル済みだもんね(殺意)

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【43分あたり、ここでようやく半分】『独身最後の夜 男二人満喫編』

『Stag night』。独身男最後の夜をバカ騒ぎして過ごす。なんだかんだいいつつ全て仕切ってるのは結局SH。

*モルグでモリーとの会話時のマフラー注目!今度は「黒」です。ちょっとシワ感の強い黒。(前回の上質の「紺」は血染めで洗っちゃったか、あるいは破棄したから、という設定だったら細かすぎる!)

*計量しながら飲むSH「後で僕に感謝するよ」。フツ―の英国パブで男二人のオフ飲みって、もう2度と見られない気が。だいたいSHが凡人の入り浸る「公共の場所」パブでベアー、間違えたビアー飲んでるってだけでも驚き。時間計測はしていますが、それも回らなくなってきて。

この夜もう一つの

『カゲロウ男事件』:泥酔状態の二人は思考能力急降下。ぐるぐる回って――

*留置場にお迎えに来たレストレード警部のセリフが「お前ら『ライト級だな!!』」。想像するに、レスト氏はああ見えて体育会上がりだから酒の鍛え方もヘビー級(注:当方の完全妄想です)学生時代はラグビーとかやってたクチでないかと。酒は飲んでも飲まれない術を心得ており(男の組織では必須)今でこそ、ヤードきっての頭脳派として出世しているが、若い頃にはやくざ相手からひと通り担当してのし上がってきた。そういう「筋肉」の使い方は、この個人営業のスマートな二人にはないものなんですね。

 このドラマでは一切見せ場が無いだけで、ここ一発の「ドス」の効かせ方なんかはきっと、レスト氏、遥かにプロなんだろうけど(笑)

 ――SH、幽霊とデート事件の調査機会を逃したと、悔やんでみるものの。

*221B 、ショルト少佐について調べるSH.マインドパレス内の法廷へ。

 

 せっかく来てくれた懐かしの「あの女」も今は「出てけ、僕は忙しい!」だって。

(53分あたり)女性たちの共通点は。男が他人になりすます必要性とは?ジョン「そいつ、結婚してるんじゃないか?」

なんとかジョンを持ちあげて乾杯させようとするも、テッサ(女)がジョンのミドルネーム「ヘイミッシュ」を知っていたことからSH「カゲロウ男がこの会場に居る」ことを確信。

兄との関係性――マインドパレス内、兄から適切な指示を受けるシーン。ツボ。

 兄との力関係が描かれる。実はワタクシ、マイクロフト・ホームズ支援派でして(笑)もう脳内指示を飛ばしまくって、迷える弟を正しい論理へと導いているこの兄の「絶対的な存在」にひれ伏したくなる。幼い頃から「兄はいつも正しかった」Byシャーロック。SHが分からないことを素直に「分からない」と口にし助言を求められる唯一の存在。今回の誘導ぶりもほとんどマジックの域で、

マイク兄:「シャーロック、僕らは『偶然』についていつも何と言っている?」

SH:「宇宙はそれほど怠慢ではない、と」マイク兄:「では確率的に考えて?」

SH:「相当の労力を払って、この結婚式について調べた人物がいた」

マイク兄:「どのような労力?」SH「嘘をついたり、他人になったり」

マイク兄:「つまり」SH「犯罪を犯そうとしている、ということ」

マイク兄:「そして?」SH「その『誰か』は頭がいい。綿密な計画を立てた」

マイク兄:「でもそんなことよりもっと重要なのは?」SH「カゲロウ男・・・」

 ――この会話から兄弟力学を精神分析的に読み解くことは。(専門でないが)

 *兄マイクロフトは法廷の最も高い位置、つまり裁判長席に居て、上からシャーロックを見下ろしている。彼の言うことは絶対。全てを見渡せる位置というのも興味深い。当然、今事件の終着点まで見渡せている。

 *SHは法廷の真ん中=証言したり裁かれたりする側に立つ。どこの位置からなら、最も正しく、誤りのない最短の道が見出せるか。幾つもの方法で検証し、論理を組み立てるのが彼のポジション。

 マイク兄はそんなSHに然るべき助言と、道筋を与えてやる。上記誘導尋問を見よ。Shにこんなことができるのは言うまでもないがマイク兄以外居るわけがない。

 私が最も「打たれた」セリフは以下。:すっかり動揺して、シャンパンのグラスを落として割ってしまったSHに対しマイクロフトが一喝するシーン

「今日ここで、何か起こる――今すぐにでもそれは起こる可能性がある。君は今、会場を仕切っている立場だろう。会場のコントロールを忘れるな」 

 凄すぎる。驚嘆&称賛の類義語が思いつきませんマイクロフト。兄上と呼んでいいですか。国家中枢、あるいは国家そのものと呼べる男は、張り巡らした感覚の鋭さの「質」がSHとは違うと思いませんか。古代ギリシャの英雄かなんかに彼の手本がいそう(笑)そのうち『マイクロフト伝』とかって、彼の思考術、ハンニバルくずれ(笑)の意思決定術とか、そのあたり書いとく・・・?下手なビジネス書よりBBCマイクロフト、いま、ワタシ的に旬――かも。ちなみに英国にはマイクロフトのファンサイトがあります(笑)

 今週のお題「憧れの人」

    次で完結できるのか。【その4】To be continued・・・・