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Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

シャーロック・ホームズ『唇のねじれた男』(コナンドイル著) 翻訳&解説 kindle出版しました

Sherlock livre

 BBCシャーロック3-3(最終話)冒頭は、正典『唇のねじれた男』が元ネタになっていることは記事【その1】で取り上げた通り。

 

SHERLOCK/シャーロック3-3 His last vow 『最後の誓い』感想その1 シャーロックの決意 - Entre poire et fromage 

 9月27日にkindleから翻訳&解説を出版しました。タイトルは『唇のねじれた男』

The Man with the Twisted Lip: The Adventures of Sherlock Holmes [Kindle版] です。

 唇のねじれた男 The Man with the Twisted Lip: The Adventures of Sherlock Holmes

【内容紹介】 『The Man with the Twisted Lip』 (唇のねじれた男)は、英国の作家、アーサーコナンドイルの探偵小説『シャーロック・ホームズ』シリーズの一つです。56ある短編の6番目に発表され、英国の『ストランド・マガジン』1891年12月号初出、1892年発行の短編集『The Adventures of Sherlock Holmes』(シャーロック・ホームズの冒険) に収録されました。 
【あらすじ】 
 ワトソンのもとへ、妻の友人ケイトが助けを求めにやってくる。夫アイザ・ホイットニーをアヘン窟から連れ戻そうと行ってみると、なんとそこで出会ったのはホームズ。奇妙な事件が起こっていることを知る。 
 事件は、ネビル・セントクレア氏がアヘン窟の3階にいる姿を妻に目撃されたのが発端。妻と警官は現場に向かうが、氏はおらず、唇のねじれた乞食の男がいるだけ。窓には血の跡がついており、男は殺人容疑で逮捕されるも、氏の遺体は見つからない。ホームズ持ち前の推理で、セントクレア氏失踪の謎を解く。

kindle出版手順は初めてだった上、実際、思考錯誤の連続だった。翻訳そのものはちょこちょことドラフトを10日前後で仕上げてはあった。でもそこからイザ、先の作業が長かった。KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)登録、コナン・ドイルの著作権切れ確認(パブリックドメイン)の証明まで、やることがあとからあとから出てきた。表紙画像も著作権フリーを探し、キンドルに合わせサイズ変更から文字レイアウトまで全て実行。

 プレビューの段階で文字列を直したりしているうちに、やはり解説をしっかり入れたいと言う気になって、さらに原稿用紙10枚分を一気に書き足す。(笑⇒なら最初からかけば!)

 個人的には、ブログやダイアリーのkindle化であれば、間違いやミス、何かあったとしても、跳ね返ってくる痛い結果は引き受ける覚悟がある。

 でもしょっぱなから「Doyle」の翻訳だ。頼まれたり仕事ではない。だからこそ「何か」なんて一つでもあったら致命的なのだ。(←あ、ちょっとここホームズっぽい)

 古典作品を出版を前提に訳すのは、自分にとって意義のある作業だった。だからこそドイル本人と愛して作品を1世紀以上にも渡り受け継いで来た先人たちに恥ずかしくないようにする義務がある。

 私には師がいない。(大学で学んで専門の教授に見てもらう、という過程を踏んでいるわけではない)だからなおのこと、そうした先達への敬意と「細部まで見られている」というような緊張感を忘れてはならないし、もしそれが失われたら、翻訳と出版に関しては、やめるべきだ、と自分で思う。(イチローが腹が出てきたら野球を辞めると断言していたように)

 長編は沢山翻訳がでそろっていて、でも短編も56あるはず。一体何故、当方の最初の翻訳がこちらの作品だったか――については、あとがきと解説で触れています。

 一点、本の中で触れなかった個人理由をここで暴露すると、犯人の元職が私と同じ(笑)動機がモットモだと共感したから――というのは、ちょっと冗談だけれど。

 

 最後にこちらはyou tubeで見つけたシリーズ3-3敵陣『アップルドーア』侵入時に流れたテーマソング。音楽担当は1・2は『007』『インディペンデンスデイ』などのデヴィッドアーノルド (David Arnold & Michael Price)でよかったのですが、3も負けず劣らず劇的。スクリーン効果を盛り上げています。

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Sherlock Series 3 OST [21 Appledore] - YouTube