読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

Sherlock Original TV Soundtrack-Music シャーロック:サウンドミュージック1・2・3

  

  BBCシャーロックを初めて見た冒頭5分の衝撃の理由は「音楽」だった。オープニングのテーマソングが流れてきた時に「あ、米国の科学犯罪捜査番組だな」(←こらっ・笑)と思ったのである。この独特な、感情ではなく、大脳新皮質に直接働きかけるようなちょっと耳慣れないサウンドで「現代感覚もここまで来た。ハイレベル映像(CG編集など)・視覚的刺激で育った世代による新時代の作品だなあ」と。自分にとって、このドラマ、当たればハマるがそうでなければ1話限りの犯罪インテリ番組としてサヨナラ、かも、と。

 予想は、全く裏切られた訳ですが。 

 物語が現代を舞台にしているのに対して、音楽もまた現代的手法を使ってダイナミックに構成されているのは言うまでもない。しかしそのくせどこかクラシカルで、なかには民族楽器を取り入れた楽曲もあり、一つ一つが独自性に満ちている。これはテレビドラマというより、映画音楽の手法ではないかと。英国ドラマの制作層の厚さはここへきて急に注目されているよう。

 作曲担当の一人、デヴィッドアーノルドは最近の「007」(慰めの報酬・カジノロワイヤルなど)「インデペンデンスデイ」(←やたら高音のホルン♪)を手掛けた、風貌も登場人物の俳優とみまがう、有名おじさま。テクノ系だと思ってたけど。(まあSHシリーズ・サウンドもおおむねそのラインか)

 サウンドトラックはたいていドラマファンがシーンを想い浮かべて聴くものなので、それ以外の人におススメは厳しい。(1)はオープニングテーマを聞くだけでもよし(2)は何と言ってもあのアイリーンアドラーのテーマソングと、SHの奏でるバイオリンを聞くだけでもよし。そして「一番ドラマチック」と評価高いのが(3)。既に動画を載せたりしているけれど、(3)の中で、お気に入りを紹介。

 ・バンジージャンプシーンの『How it was done』はsoクール!!!! 振付けたい。

 ・他低音を鳴らしまくる『Lazarus』『Lestrade - The Movie』(作曲家の得意分野と思われる)『 Appledore』侵入の勇ましさ、覚悟、嵐の前の静けさが。

 ・E2からはショルトー少佐のテーマ『 Major Sholto』がカッコいい中に男の哀愁を秘めている。

スローで泣ける『エモーショナル&センチメンタル系』トップは

 ・『Redbeard』★★★SH,敵陣前でのラストシーンのあの音楽。泣き叫ぶような甲高いバイオリンがSHの、張り裂けんばかりのこころか。(注)

 ・『Addicted to a Certain Lifestyle』は221BでジョンとSH、本音をぶつけ合うシーンだけれど、あまりに切なさに満ちていて(SHからジョンへの指摘が)またジョンの演技のうまさが思い出され、これは涙を禁じ得ず。ふと思ったのだが、この番組でなかったら、使用方法としては「犯人独白シーン」オンリーですな(笑)

・『The East Wind』最後のシーン:聞き終えると燃え尽き状態ですが――いつものエンディングテーマ45秒バージョンが、このアルバムの最後の一曲になっているので、なんとか現実に戻って来れます。いやいや・・・。

シーズン1    S2       S3 

  

 『レッドベアード』から。

【注】最後、子供時代のSHが泣いて風に立つ終盤シーンについて。

イギリスのファンブログを見てたら「マイクロフトの目は、その時少年時代のSHを見た」(=あればマイクロフト側から見えた景色だ)という面白い解釈があった。なるほど。あとは「SHのこころの中だ」というものが大多数だけど、私はこれには賛同しかねているので。


Sherlock — Redbeard - YouTube

 次回以降、まとめとS4予測など。マイク兄(ゲイティス監督)情報などが入ってきているので、順次UP予定。