Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

Kindle出版第2弾!エッセイ『Entre la poire et le fromage 洋ナシとチーズの間』

 ついに出ました!Kindle出版第2弾!エッセイ『Entre la poire et le fromage 洋ナシとチーズの間』当ブログの2014年4月~5月、フランス・パリに関するエッセイの中から42本厳選、加筆修正し一気にまとめたものです。

Entre la poire et le fromage 洋ナシとチーズの間: パリ滞在エッセイ 2014年10月3日発売

 当ブログはもともと4月に、出版原稿を50本書きためるつもりで書いていった。その後、随分と出版社にアタックし続けたけれど、結果惨敗。昨日まで「新聞記者」でもやめればただのヒト。「一般の方」の「お原稿」は頂戴出来ませんだとか。返事さえもらえなかった所が半数以上だ。

 その上、職探しは1年4カ月以上難航中。ついに残金尽きてエンジンかけるも、一日20通以上の再就職不採用通知を受け取る、無収入の日々。精神的にも切羽詰まっていた。

 ここまで人生どん底になるとは思わなんだ。そんな自分がみた「フランス」「パリ」「フランス語とフランス人」といった文化的差異、ほんとに書きたかったテーマである文芸、なぜ文筆のため、全国紙新聞社を辞めて(いようと思えば定年+5年までいられたかもしれない)安定を捨てて、女ひとり外国に出てこなければならなかったか――誰にも話さなかった自分自身について、忌憚なく述べた。

 (そういうことは最初に『述べない』と書いたのに!それが『エッセイ』だよね)

 商業出版は99%諦めて、翻訳や海外ドラマといった、自分に関係ないネタになった途端、ようやくブログにアクセスして下さる方がひとり、ふたり、といらしてくれた。つまり4月・5月当初、熱い志を抱いていた『雑誌連載、一回読みきりエッセイ風』入魂の文章たちは結局オハコ入り――初期投資の費用もあるわけもない。最終的にゼロ円で、ほとんどどぶに捨てた覚悟で『電子書籍』という形をとらざるを得なかった。しかも私、キンドル持ってないし(笑)!!!買うお金が無いのよ・・・出版筆者、衝撃の事実!!!

 一週間ほど前(9月26日)コナンドイルの翻訳『唇のない男』を9月一杯かけてキンドル出版のため準備してきたから、登録の流れ、厄介なポイントは前もって分かっていた。二回目以降は楽になる、あるいは省ける箇所も予測できたので(しかも今回はパブリック・ドメインでない。著作権切れをいちいち証明しなくてもよかったから(笑)!!翻訳じゃないって素敵)

唇のねじれた男 The Man with the Twisted Lip: The Adventures of Sherlock Holmesこちらも宜しく

 さすがにキンドル出版の現実態としては「膨大な時間を消費して、アマゾンにハードコンテンツを無料提供」した、ぐらいにしかならないのだろう。出版社、編集さんに届かなければ、名刺代わりにすらならない。アマゾン新刊の膨大な海の中で、それは不可能に等しい。

 趣味だとか自己満足のために費やしている時間は一分もない。それは収入が別にある人がやることであって、生きて、食べて行く手段を今は一秒でも早く得なければ、外国でひとり、誰にも知られずに野たれ死ぬ。書くことを、何としても仕事に繋げなくてはならないのに、見通しはほぼ皆無。一日の大半をネットの前で過ごすも一円も稼げないまま時だけが過ぎた。

 外国においては、常に「身分」(滞在)の問題もある。フランス、これ以上もう居たくないが、かといって日本に帰れもせず、ロンドンに渡る手段もない。

 明日が無い中、必死であがいている。

『のれんに腕押し』って、フランス語でなんていうのかな?