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Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

来たよ――kindle、ニューモデル! 

livre

 Kindle  

 本日フランスアマゾンよりキンドル最新版(廉価版とも言う――)が到着。

 過度な期待はしないようにしていたから、大きさ、ディスプレイ、軽さ、だいたいこんなもんだろう、という想像範囲内。最近は使っていなかったとは言え、iPadミニの画面の美しさに一時期ハマっていた私は、正直この地味なお姿にビビり、ダウンロードした表紙すら白黒に「が~ん」。まあキンドルの真価はそこじゃないから。文章読むための『電子書籍』ですから。

 何はともあれMYファーストキンドル。「初心者」から、気が付いた点を。

1)紙の説明書、14言語に萌え(笑)スオミ(フィンランド語)!ああ、もうこの時点で私の胸はトキメイテ、肝心の本体に辿り付けない――語学フェチの私。時間だけが過ぎる。

2)but 紙の説明書は読む必要ナシ(おいっ笑)画面に従って(仏語と迷うも)日本語を選択、あとはホイホイ進むだけ。なんだよ。

3)あ~・・・・ダメだ、こりゃ・・・・。Wifiが寮の部屋で繋がらないから(致命的)一階のフロアに降りて行って図書館で接続しないと。(つ、使えない・・・)

 部屋で寝転んだりしながらはダウンロードしたモノだけじゃん。すると、辞書だのウィキだの、翻訳だの、せっかく付いている機能がまるで「無」。夜、ダンスに行く時カバンに入れて行ったけど、RER/B線もメトロも接続ダメだった―――。

4)慣れてないからだと思うけど――日本の文庫版ぐらいの大きさだけど、ページめくり感が、なんとなく自分の中で馴染めない。目次にいったん戻るのかな?とかね。

5)しかも人がマークした箇所が点線になって「3人がハイライトしました」って表示とか勝手に出てるんだけど、これ、消す方法はないのかしらん。

6)30日以内なら、フランスアマゾンは料金が引かれない。(つまり今はただでお試し期間)これはちょっと使い勝手を学んで返品考慮しKindle Paperwhiteなど他の可能性を検討したほうがよいかも。wifi使えない部屋なんだから(笑)だったらipadミニで同じ事じゃん、というのがホントに正しい理論かどうか、とか。唯一利点は電池の持ちかな。

7)著者なのに『読み放題プログラム』入れてない私。誰かが本を買ってくれなきゃ、ダメらしい。

8)バックライト機能云々は、そもそもライトありの恩恵にあずかっていない私は、最初から不要。

 結論:まあ『本』ですから。これぐらいのアナログ感を楽しもうぜ、と自分に言い聞かせてみる。ひとまずこれで慣れてみよう。ダウンロードしたのは洋書のみだったので、縦書きはこれから。無料本のうち「まともに読みたい」と思えるものを探すのが難しいのね。

 ホームズのコンプリート本 The Complete Sherlock Holmes Collection The Complete Sherlock Holmes Collection(Bedford Park Books)めちゃめちゃ『神』なんですが(紙で買うと900円位、キンドルで99円。ホームズ全作品が収録されている。4万㌻以上)これの『日本語版』とかないのかな~。全部が一冊にまとまっている邦訳版とか。あったら即買いなのに。

 自分のキンドル本購入するか?まさか。書いてしまったモノは、親の手を離れればアデュー(サヨナラ)では。ダンスでもそうだけど、鏡にうつった自分の姿みて、うっとりするのだけは性に合わない。

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 ダンスはじめたころの最初の先生が、よく私たち全員に対して怒ってた。

「そんな、鏡なんか見たって、あんたたち、じぶんで思ってるほど可愛くカッコよくもないから安心しなさいよ。だいたい舞台にたったら、鏡なんてないんだからね、分かってる?」ってね。

 私は今も時々、この言葉が心のどこかにあるんだと思う。もう何十年もたつのに。鏡を見るのは「鏡に映った教師の姿」をみるか、フォーメーション、あくまで自分の全体の中での立ち位置を確認するため。

 本に関して言うと、著者の手を離れたらもうそれは、独り歩きしてしまった、もう巣立って行った『商品』なんだって、どこか突き放して(=冷静に)見ることができないと、まずい気がして。

 あの時のダンスの先生は、すごく根本的な、普遍的事実を、私たち女子中学生に分かる言葉で語ってくれてたんだ――と思う。

 よくいるのだ。教師の振りをちゃんと見ずに自分の姿に惚れぼれして踊る人。「教師がやっていること」をやっていない。「自分のやりたい」踊りを踊って、気持ちよ~く、帰って行く。じぶんの色を付けて(たぶん)上手だと思っているんだけど、きっと打ちのめされるようなダンスを見たことが無いんだろうなあ、と思ってしまう。

 これはわたしにとっては最悪のパターンなんだ。何も学ばない、上達しない。教師のやったことを、穴のあくほど、本気で見つめ、完璧にコピーしてやるぐらいの気持ちでないと。だって絶対にコピーなんて出来ないから。10回死ぬ気でやって10回目に完全コピーできた試しがない。1ミリも違わぬようにやろうったって、どうしたって「異なる」わけで、それをなんとか消そうして、消そうとして、近づこうとして、縮めようとして、吐き気がしそうなほど繰り返して、100回やってそれでも埋められない、どうしたってにじみ出るその『差』に愕然とひざをついたとき――、はじめて教師が笑いかけてくれたら、それが、『あんたの個性』――なんじゃないかと。

 あれ?何のハナシだ?(笑)

 ようは、独りよがりと個性を取り違えたらダメだと、それだけは中学の頃から、本気で自分に思ってきたことだ。

 特に自分はひとりで生きるだろうと思っていただけに―――。