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Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

Le prix Nobel de littérature2014前夜のフランス報道

livre Paris,France

 ほこりをかぶってベッドの下に眠っている本たちを両手紙袋に一杯に抱えてパリ中央にある古本屋へと向かってしまった。日本にいた時から、時々この発作がやってくるのだが海外では極力抑えていた。

 出てきた時、全部で7万円もした船便・段ボール10箱は、1箱のぞいて(冬物衣類)残り全て日本語書籍――だって、外国に居たら日本語の本なんて絶対手に入らないと思ったのだ。その殆どが、、、、、ハッキリ言って不要であり、持ってきてしまったことが『失敗』であり、置いてくることも処分もできない事情があったのだけれど、かといって家賃以上の大金はたいて持ってきたのに、それらは結局、次の移動地へ運ぶことができないのだし、(所詮ノマド人生だ)――身ひとつで生きて行くしかないのだ。

 書斎や、自分のお城に憧れたこともあった。きっと30年後も、同じことを言って世界を彷徨っている気がする。明日、来年、5年後、死ななければ、だけど。

 古本屋へ捨てられていった、『貴重な』はずの私を形づくった本たちよ。

 手がちぎれそうなほど、1時間以上かけてもっていった最初の本屋で2ユーロだってさ。何10冊あると思っているんだ。パリで絶対に本は売れません。全部、紙ゴミと思いましょう。本当に持って行くだけ時間と労力の無駄だ。別の本屋で10ユーロで引き取ってもらった。キンドル本体の値段にもならなかったよ。

 帰ってきて、また衣類の残りを捨てに行った。もっと、もっと、シンプルにしたい。(注:しすぎて何もなくなったことがあった。ホントのハナシ。今回は気を付けなきゃ、無くなりすぎたら日本みたいにすぐ調達できるって訳じゃないから、限度をちゃんと見極めないと)

 さてふと思った、明日午後発表なんだね、ノーベル文学賞。フランスはどちらかというとそっけない感じ。あんまり自分の国が関わりそうにないから?

 テレビも新聞・ラジオも報道は『欧州右ならえ』状態、英国主導で目新しい論点はなし。フランスマスコミもいわゆるイギリス系予想屋「Ladbrokes」発表を載せるにとどまる。

 『フィガロ』紙。Nobel de littérature : Modiano crée la surprise chez les bookmakers

 ムラカミVSジオンゴの両氏:ブックメーカー予測のみ。(コメントの写真のヒトは私、アンチな作家)秋はゴング―ル賞(仏の文学賞)も控えていてそちらの方がかなり派手に紙面を割く。

 ちなみにムラカミ氏は8月にイギリスで、9月にフランスで『色彩の~』がそれぞれ翻訳版が発売されたばかり。

D'après le site de paris en ligne Ladbrokes, le romancier français fait partie des grands favoris de cette édition 2014, avec l'écrivain japonais Haruki Murakami et le Kenyan Ngugi wa Thiong'o.

グギ・ワ・ジオンゴ氏(1938年生)は東アフリカ、ケニアで英語で書く作家。父に4人の妻がいるため、異母兄弟・姉妹合計28人の大家族ということらしい。


Prix Nobel de littérature : Murakami et Thiongo à égalité chez les parieurs – metronews

 フランス・『メトロニュース』より。

 全く関係ないですが、パリで私が好きな、最初に駆けつけた書店はこちら、イタリア発祥の老舗本屋さん。『Galignani』イタリアで1520年創業、ガリニャーニ家のジョヴァンニさんが1801年にパリに来て英語の本屋さんを始めたのがきっかけ。当然英文学サロンと化し、その後場所を移転したりしつつも、ホントに美術館みたいな内装の中、心行くまで「本・本・本」ザンマイ。librairie Galignani

http://www.galignani.fr/histoire-de-la-librairie-galignani.php

Image ちょっとミラノっぽい雰囲気でしょう。

 須賀敦子さんの影響大。私も若かった(笑)

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 それではまた明日。チャオ!