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Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

黒いダイヤモンドを味わいつくす!パリの専門店『メゾン・ド・ラ・トリュフ』

世界三大珍味のひとつ、“黒いダイアモンド”「トリュフ」。誰がそんなこと言ったのさ、と元をたどればあの『美味礼讃』のブリア・サヴァラン様サマじゃないですか。

『味覚の生理学』(1825年)で「今こそ、トリュフの光栄はまさに絶頂だ」と断言するその自信っぷり。食事に招待されれば「アントレ(前菜)それ自体がいかに素晴らしくとも、トリュフがなけりゃ人前に出せない」とのたまったとか。アンタがこんなセリフを後世に残さなければ、もうちょっと静かで密やかな黒真珠でいられたはずのトリュフさん・・・チーズからパスタ、デセールの隠し味にまで、その希少価値にグルマン(美食家)は釘付けですが、トリュフって・・・そんなに美味しいのかなあ?

黒トリュフはフランス語で「Truffe noire」または「Tuber Melanosporum」。気候条件としては、高すぎず低すぎない標高、気温は高めで乾いた土地、夏にはにわか雨が降り、土壌は石灰質ーーなどなど。フランスではペリゴール、プロヴァンス地方のものが有名で、中でもオプスの町が知られています。なんと毎年1月の第4週目の日曜日「黒トリュフ祭り」が。トリュフ市のほか、地元の農産物も並びます。希少トリュフの探しかたデモ、トリュフ・シンポジウム、展覧会など、トリュフに関するイベントづくしだとか。レストランではトリュフ特別メニューがあるそうです。

どーせ高級レストランでしかお目にかかれない、庶民には手の出ない食材、と思っているアナタ!本物を手ごろに味わえる、パリの超有名店がこちら。

MAISON DE LA TRUFFE(メゾン・ド・ラ・トリュフ)】。

パリ中心「マドレーヌ広場」表通り「シャンゼリゼ」という、最も華やかな二ヶ所にお店はあります。<トリュフ専門店>ではおそらくナンバーワンの座を80年以上守り続けている老舗です。世界中のVIPがお忍びで足を運ぶことでも知られ、ハリウッドスターを待ち受けるマスコミ陣が店の前に並んでいることもしばしば。ミシュラン、ゴー・ミヨーなどグルメガイドも常連。

お店は決して広くなく、ギャルソンも気さくに話しかけてくれました。高級レストランでも緊張せず行けるとパリジャンから観光客まで殺到しています。帰りがけにはショップでお土産にトリュフ入りのオリーブオイル、トマトソース、乾燥パスタ、もちろん丸ごとのトリュフ(!)まで。私の一押しはトリュフのマヨネーズですが、これは内緒にしておいて頂けますか?

何故か分からないけれど日本語字幕付のお店紹介動画まである!!


メゾン・ドゥ・ラ・トリュフ - YouTube

最後に、よいトリュフの選び方ですが、親指と人指し指で挟んで押してみて、ほどよく硬いものがオススメとのこと。柔らかすぎれば水分を多く含んで味が劣り、反対に硬すぎたら中が凍っていてダメな証拠だそう。また香りの高さも大事。販売者は必ずナイフで端を切り落とし、中身の色を確かめてから値段をつけなければならないそうで、きれいなマーブルになっているものを選ぶとよいらしいです。