Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 パリのよしなしごとを徒然なるままに

オートクチュールのパティスリー「ヤン・クヴリール」さん

年頭のフィガロ紙ガレットデロワ特集でもランクイン。パリメディア大注目の新星イケメンパティシエ、Yann Couvreur ヤン・クヴルールさん(発音はクブルーに近い)。

一言でいうと、彼はパティスリーをオートクチュール化。「華麗なるストリートフード」として実現させた若き王子なのです。

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パリのパティスリーでは、サロン・ド・テ併設のお店もありますが、既にガラスケースに並んだケーキを菓子である事がほどんど。

クリームやジェラートを多用した壊れやすいものは、テイクアウトを前提にする故に控えめになってしまいます。また注文してから作られるケーキや、レストランのように盛りつけがなされる事もありません。

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そこへ新風を巻き込んだのが、レストラン出身ならではの発想を持つヤン氏。

今年33歳の若さですが、その華々しい経歴の数といったら。le Park Hyatt Paris Vendôme、l’Eden Roc,le Burgundy、Prince de Gallesなどの5つ星、あるいはパラスホテルのレストランでキャリアを構築してきました。

「パラス系パティシエ」などと評する記者もいるほどで、実力のほどは充分。

2016年5月、満を持して、10区ゴンクール駅前に自身のパティスリーをオープン。

いわゆる高級ブティックやジュエリーショップのような店とは一線を画し「ストリートフードのように、自分のデザートまたはお菓子を食べてもらいたい」。

自由な視点で、カジュアルで親しみやすいパティスリーを作りたかったというヤン氏。注文後盛りつけるケーキ類は、テイクアウトはもちろんのこと、その場で食べることができます。

オープンキッチンのパティスリーというのも珍しいアイディアですよね。店内は焼き上がるタルトの香りが漂って、パン屋さんのような親しみあふれる空間。ラボ(工場)を併設したパティスリーは多いですが、制作過程をここまでオープンにしているパティスリーというのは非常に珍しいですよね。

f:id:kotorio:20170109035044p:plainマダガスカルバニラのミルフィーユ

f:id:kotorio:20170109035158p:plain宝石のようなイチゴのタルト

他にもスペシャリテのエクレア(moka-anis)は、コーヒーの味と香りを存分に活かし、こだわり抜いたコーヒー、Hyppolite COURTYの『L’Arbre à Café』とよく合います。

開店は朝8時。焼きたてのヴィエノワズリーと美味しいカフェで、一日を心地よく始めるパリジャンが後を絶ちません。

Yann Couvreur Pâtisserie 137 Avenue Parmentier 75010 Paris

日・火・水 8:00~19:00、木~土 8:00~20:00 月曜定休

f:id:kotorio:20170109040912p:plain《今日のひとこと》お店のシンボルカラーのペパーミントグリーンの箱、モチーフであるキツネのイラストの包み紙。一味違うセンスに脱帽。